先ず1本目は「イマズニ」
この日から徐々に北の風が強くなってきたので、行ける時に行っとこう!と久米島の北側のここ「イマズニ」に潜りました。
港から約10分のところにある隠れ根で外洋の良い潮があたるのでここは、ギンガメアジやカマスの大きな群れに良く遭遇するところです。
最初みんなで中層を遊覧飛行して探していたのですが、今回は残念ながらギンガメアジの群れには出会えませんでした。
代わりにグルクンの仲間達(クマザサハナムロやタカサゴ)の大きな群れが川の流れのようにダイナミックなメインの根に沿って泳ぎ去っていく様は、なかなか迫力がありましたよ。
そして根の周りには、名物のアカネハナゴイの大きな群れがとっても華やか&艶やかでした。(その中に1匹だけでしたが超レアなソメワケミナミハナダイが紛れていてメッチャラッキーでした(^^)v)
その他にもシテンヤッコやミカドチョウチョウウオ、アケボノチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオ、セナキルリスズメダイ、アサドスズメダイやカクレクマノミなどの沖縄の仲間達が我々の久米島お初ダイブを歓迎してくれたので、いつの間にやら長旅の疲れもどこかにすっ飛んでしまいました(^−^)
この日からいよいよ北風が強くなってきたので、2日目の1本目は久米島の南側の穏やかなポイント「シャドウケーブ」に潜りました。
アーラ岳の麓にあるポイントで、名前の通りあちこちにケーブ(洞窟やトンネル)がある、地形や景観が素晴らしいところでした。
ケーブの中ではライトを照らすとお約束のブルーが鮮やかなツバメタナバタウオや赤が鮮やかなアカマツカサが、そして壁面には黄色が鮮やかなキサンゴの群生が目に入ってきました。
ケーブの天井にはたくさん穴があいていてこれまたお約束の光のカーテンがとっても幻想的でした。
ケーブの上や周りは、見事なサンゴ礁が広がりそういうところにはやはりハナダイの仲間やデバスズメダイやフタスジリュウキュウスズメダイやテングカワハギやヒフキアイゴやハタタテダイなどのカラフルな熱帯魚達が乱舞しとっても癒されました。
そうそうサンゴの間にちょろちょろしていたセダカギンポの幼魚がメチャ可愛かったですよ(^^)
2本目は「ナンハナリ」
昨年専門家による調査によって、ヤセミドリイシの群生としては日本最大級と確認された「ナンハナリ」は久米島の南東約2〜3kmの水深15〜35mにありました。
ヤセミドリイシというサンゴは枝状のミドリイシ属の仲間で、その中でも深場に生息するサンゴで、確かに潜ってみると水深20〜35mとサンゴにしては深場に群生しておりました。
それも広大なスケールで草原が延々と続いているようにも見え、とっても雄大で迫力がありました。
どのヤセミドリイシも元気いっぱいで力強く枝を伸ばしておりました。
水深35mにもサンゴが群生していると言うことは、そこまでお天道様の光が届くと言うこと。それほど久米島の海が美しいと言う事になりますよね。
「ナンハナリ」のサンゴは僕達に「まだまだ地球も捨てたもんやないやろ!」と言っているようでした。それを見て僕は、この素晴らしい「遺産」は後世に残さなあかん!と柄にもなく思ってしまいました。それくらい見事なサンゴ礁でした。