それにしても月日が経つのは早いもので、もう2008年も半分近く過ぎてしまいました。
最近は特に春眠暁を覚えず(もう初夏ですが)で、朝のお布団がホント気持ちがよいこと!何ぼでも眠れます。
こんな一年中で一番気持ち良い季節の今日この頃を、メンバーの皆様いかがお過ごしでしょうか?
でもお昼間でお天気のよい日なんかは、もうすっかり夏の雰囲気ですよね(^^)
我々のホームゲレンデ南紀や四国も、気温も水温もぐんぐん上がってきてこちらの方もすっかり夏の雰囲気ですよ。
最近の初夏の海の中の出来事と申しますと、毎年言ってますがこの頃は色んな海の中の生物達が産卵し始めていてとっても活気があります。
この時期の産卵行動の代表選手の一人?は、はやはりアオリイカでしょうか。
イカ達の愛の儀式は腕で行います。♂には触腕の他に、形が特殊化した1本(種によっては2本)の腕があり、これで精子の詰まったカプセルを壊さないように♀に渡します(交接)。そして♀イカは受け取った精子で卵を受精させながら産卵するのです。
アオリイカは直径5mmほどの卵が入った、サヤインゲン豆のような形の白い卵のうを産みます。
この卵のうには、卵が5〜9個入って海藻などに産みつけられるタイプと、2個しか入ってなく、岩の下などに産みつけられるタイプの2タイプがあります。(このことから、アオリイカは2タイプいるらしいことが最近わかってきました。)
やがて卵の膜を破いて、イカの赤ちゃんが飛び出します。生まれたイカの赤ちゃんは、多くの種で親とだいたい同じ形をしています。
アカリイカの赤ちゃんは胴長が6mmほどで、しばらくは流れ藻などについて、海面近くを漂っています。そして成長とともに、群れて泳ぐようになります。
多くのイカ達は成長がとても早く、生まれて1年で産卵するようになります。そしてほとんどの場合、産卵の大任を果たした後、精魂つきて短い一生を終えるのです。
このようなアオリイカの産卵シーンは6月〜夏過ぎ頃まで見れます。ぜひ一度感動の瞬間にご一緒させて下さいね。
それではここらで、もうすっかり夏の雰囲気だった「南紀白崎講習ツアー報告」にまいりましょうか(^^)
水中ツアーでは、お魚も多く、ブルーの鮮やかなソラスズメダイやイソギンチャクにはクマノミのカップル、大きなコブダイ、ストライプが良く目立つタカノハダイ、マツバスズメダイやマアジやメジナ(グレ)が大きな群れで我々を迎えてくれました。
岩場では、カサゴやメバルが昼寝をしていたり、ネンブツダイが群れていて、そろそろカップルになって産卵をしそうな雰囲気でした。
そうそう根に生えている海藻にアオリイカの卵を見つけました。こういう様子を見る度に、四季のある日本の海はやっぱり面白いなぁ!と感じてしまう瞬間であります(^^)
お天気が良かったので、ウミトサカなどのソフトコーラルも鮮やかな色できれいでしたし、その横にはブルーのきれいなアオウミウシがいたりして、なかなかええ感じでした。
砂地では、毎度お馴染みのサビハゼ、カレイの幼魚やクロサギ、ヨメヒメジなどがあちこちで見られ、忙しそうに食事をしていました。
講習生Y田さんにはこの活気溢れる春の海といっぱいの海の生物達に囲まれて、楽しく、そして癒されながら潜れてとっても喜んで頂けました。いつもながら嬉しいじゃあありませんか(^^)
このように我々のホームゲレンデ南紀や四国の海はもうすっかり夏の雰囲気です。
ぜひ近々この夏の雰囲気の近場の海にご一緒させて下さいね。
潜ってみると不思議と気持ちがすーっと晴れてくるんですよね。これが(^^)