月日が経つのは早いもので、もう2006年も残すところ1ヶ月になり何かと気忙しくなってきた今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年もいろいろありました。特に僕が一番印象に残っているのは冬季トリノ五輪での荒川静香選手でしょうか。
冬季トリノ五輪で日本に唯一の金メダル!と同時にフィギュアでアジア初の金メダル獲得!!
感動で涙が溢れてきたのは僕だけでしょうか?「イナバウアー」は日本だけでなく世界も魅了、荒川旋風を巻き起こしました。
ワールドベースボールクラシックで初代チャンピオンになった王ジャパンもやってくれました。イチロウの少年のような笑顔がとても印象的でしたね。よほど日の丸を背負って仲間と勝ち取った世界一が嬉しかったのでしょう。見ている僕らも本当に彼らを誇りに思いました。なんにしても世界大会で日本人が活躍しているのを見ると本当に嬉しいですし、燃えますし、力が湧いてきますよね(^^) 昨今あまり良いニュースがない中本当に彼らにありがとうと言いたいですね。
その点我々ダイバーは幸せですよね。いつでも海に潜ったときは、大自然の雄大さに触れ、癒されそしていやなことも忘れさせてくれ、元気を与えてくれますよね。
2007年も皆様とこの偉大な母なる海にリラックスしにそして癒されに繰り出だすつもりでおりますので、どうぞ懲りずに宜しくお願いします!!m(==)m
それではここらで、母なる海でリラックス&癒されて来た2006年最終のビッグツアー「マレーシア カパライ島ツアー」報告にまいりましょうか(^^)
時は11/21火。関西空港にAm9:30に集合してさぁ行くぞ!とみんなで日本に出発してから目的地カパライ島に着いたのは11/22水のAM10:30でした。
なんでこんなにかかったのかと申しますと、先ず関西空港からボルネオ島のコタキナバルまで飛びこの日はこのコタキナバルのホテルで一泊。翌朝タワウまで飛び、タワウからバスに乗ってセンポルーナ港に。その港からカパライまで船で向かったためです。
移動に丸一日以上かかりましたがコタキナバルでは晩御飯に、セッココンプレックス(屋台村)と言うところで郷土料理や地元で捕れた魚介類で盛大に前夜祭をしたりして、なかなか珍道中で楽しかったですよ(^^)v
でもさすがボルネオです。まだ朝だと言うのにカーッと照りつけるお天道様と、むーっとしたあの南国の香がわれわれを迎えてくれました(^^)
このお天道様と独特の香りを嗅ぐといつもながら、南の島に来たぞ〜!と気合が入るのは私だけではありますまい。
そして今回はとっても豪華でお洒落な水上コテージ「シパダンカパライダイブリゾート」にステイときたものですからみんなとってもご機嫌さんで楽しんできましたよ(^^)
1本目はチェックダイブを兼ねて「マンダリンバレイ」 カパライ島の水上コテージのハウスリーフです。
ダイビングショップの桟橋から飛び込むとゴロタと砂地のスロープになっていて、そのスロープを下っていくと-15m辺りから砂地の海底になっていました。
その砂地をには船が4隻沈んでいて、今回はそのうちの2隻をじっくり探索してみると、何か大きな岩が動いたと思ったら大きなオオモンイザリウオ君が3匹も付いておりました。
肉眼では同じ色に見えたのですが、写真を撮ってみるとえらいものですね。3匹ともそれぞれ違った色合いでした。
その他にはヨスジフエダイの群れ、大きなクエがあちこち、ワニゴチ、テンジクダイの仲間、グルクンの仲間、ナンヨウカイワリ達がこれらの沈船を住処にしておりました。
ゴロタのスロープの戻ると、あちこちにゴールドスペックジョーフィッシュがモグラ叩きのモグラのようにあのひょうきんな顔を出したり引っ込めたり、ハナイカも電工看板のようにボディの色を変えて我々を歓迎してくれたので、長旅の疲れもすっかりどこかにすっ飛んでいってしまいましたよ(^^)v
2本目はカパライ島の「クリーニングステーション」というところに潜りました。
ここもゴロタとサンゴのスロープが-15mくらいまで続きその後は砂地が広がります。
ゴロタとサンゴのスロープでは、あちこちのウミシダにニシキフウライウオのカップルが付いているのに先ずビックリ!
砂地に下りると今度はホタテツノハゼがあの大きな背びれをフリフリしていました。
砂地にあったイボハタゴイソギンチャクには日本で言うトウアカクマノミの仲間がいっぱいそれも同じサイズのものが群れていました。不思議な光景でした。
スロープに戻ると、サンゴにメラネシアンアンティアス、パープルビューティー、アカネハナゴイ達が群れていました。
本当にうっとりする美しさに長いことみんなで見とれてしまいました(^^)
2日目1本目はカパライ島「マンダリンバレイ」
前日チェックダイブで潜ったハウスリーフに今度は早朝ダイビングで潜ってみました。
まだ夜明け前のAM5:20にショップに集合して器材をセッティングしていると段々夜が明けてきました。
そのときの朝焼けの美しいこと!これでテンションがいっきに上がってきて、さぁ!前日行っていない残りの2隻の沈船にGO!GO!です。.
潜りも潜ったり!5本目はもう一度ハウスリーフや!とカパライ島「マンダリンバレイ」
今回は夕方だったので、ポイント名通りマンダリンフィッシュ(ニシキテグリ)狙いで潜ってみました。
スロープと砂地の境目のガレバを探してみるといましたいました!あっちにチョロリ、こっちにチョロリと美しいボディを我々に惜しげもなく見せてくれました。
彼らは本当に不思議でそして美しい姿をしていますよね。動きもチョロリ・チョロリととってもトリッキーでそれがまた可愛いいんですよね。写真も非常に撮りにくいです。ですから彼らとの撮影会は色んな意味で?とっても楽しくってついつい夢中になってしまいます。
けっこう粘って撮影会を楽しんだ後は今度はハナイカとジョーフィッシュ、バサラカクレエビと一遊びして、2日目の長〜いダイビングもこれくらいにしといたろ!
でした(^^)
4本目はカパライ島「ゴナーグラウンド」に潜りました。
ここはカパライ島らしい、透明度の悪い?マクロ狙いのところです。
サンゴとゴロタのスロープを下りて行ってスロープと砂地の境目に沿って進んでいくと、何かピョコンピョコン飛び跳ねているなぁと思ったらカニハゼでした。
砂地に目を移すとギンガハゼが黄一点?鮮やかな黄色のボディが良く目立っていました。
ゴールドスペックジョーフィッシュも我々が気になるのかきょろきょろしていました。
甲殻類の仲間も負けておりません。根の窪みにはソリハシコモンエビがいっぱいホバーリングしていたり、ホワイトソックスやオトヒメエビのクリーニング屋さんがあったり、ミズタマサンゴにはバブルコーラルシュリンプがせっせと何か口に運んでいたりとっても賑やかでしたよ。
シパダン島の大物とダイナミックな地形三昧の後のカパライ島のマクロ三昧。メリハリの利いたええダイビングでした(^^)v
2日目3本目、同じくシパダン島で今度は「ドロップオフ〜バラクーダーポイント」までドリフトダイビングです。
先ず「ドロップオフ」からエントリーしたのですが、エントリーして早々にギンガメアジの大群の歓迎を受けました。彼らの美しい銀の壁をすり抜けて、さぁドリフトダイビングの始まりです。
ドロップオフの壁には色とりどりのソフトコーラルにメラネシアンアンティアス、パープルビューティー、フチドリハナダイ、フタイロハナゴイ、クダゴンベなどが次々に目に入りとっても幸せな気分でみんなで流されていくと、左右上下にアオウミガメの登場です。ネムリブカやマダラタルミの群れも忘れちゃ困ると登場してくれ、しばし一緒にドリフトを楽しみました。
最後は棚の上で安全停止を兼ねて遊んでいたのですが、岩の間にはイソハゼの仲間がいっぱいいたので、目をマクロレンズに切り替えて愛くるしい彼らの姿を見たり、撮影したりで、2本目も盛りだくさんダイビングでしたよ(^^)v
朝食をとってからは、AM8:00からいよいよシパダン島に繰り出しました。
シパダン島でのファーストダイブは「バラクーダーポイント」
ここは名前の通り?ずばりバラクーダーの大群狙いのポイントですが-5m前後の棚から-何100mまでストーンと落ち込む豪快なドロップオフからは何が出てきてもおかしくありません。
今回はバラクーダーは小さな群れしか見れなかったのですが、あちこちに名物アオウミガメ、ネムリブカ、カスミアジ、マダラタルミなどの群れがシパダンらしさを演出してくれました。
ドロップオフの壁や棚の上ではメラネシアンアンティアス、パープルビューティー、アカネハナゴイ、スミレナガハナダイなどの美しいどころが色とりどりのソフトコーラルやハードコーラルにに絡んでとっても美しかったですよ。
ここもソフトコーラルやウミシダにあちこちニシキフウライウオのカップルがいたのにはびっくり。枯葉にはカミソリウオまで上手に擬態していて二度びっくり!岩の隙間をのぞいてみるとリングアイピグミーゴビーにキュートな瞳で見つめられてしまいました。
相変わらず大物から小物まで用意周到なシパダン島でしたよ(^^)
沈船では同じようにヨスジフエダイ、ムスジフエダイの群れ、テンジクダイの仲間、大きなクエ達、グルクンの群れに彼らを狙うカスミアジ、ナンヨウカイワリの群れに迎えられご機嫌さんでスロープのところまで帰ってきました。
スロープと砂地の境目にはゴールドスペックジョーフィッシュがあちこちでひょうきんな顔できょろきょろしていてとっても可愛かったですよ。
ゴロタのスロープの白黒のウミシダには白黒のとっても美しいバサラカクレエビが隠れていたり、イソギンチャクにはとっても可愛いカクレクマノミ、ハナビラクマノミ、スパインチークアネモネフィッシュなどがこちらの様子を窺がっていました。
桟橋の下まで帰ってくるとチョウチョウコショウダイ、アカヒメジ、ムスジフエダイの大群がお帰り〜!と迎えてくれました。
本当に気持ちの良かった早朝ビーチダイビングでしたよ(^^)v
いよいよラストダイブは、やはりハウスリーフ「マンダリンバレイ」
ラストダイブだったので砂地に沈んである(と言うか沈めてある)4隻の沈船を全部回ってきました。
相変わらず沈船にはオオモンイザリウオが付いていて合計4匹いました。
彼らとお別れの記念撮影をした後砂地を移動中には、グルクンの仲間達を狙うカスミアジやナンヨウカイワリの群れに遭遇したり、大きなクエやスジアラが沈船の中で昼寝をしていたりしていました。
そしてよく見るとその近くをチョウチョウコショウダイの幼魚が蝶々のようにくねくねダンスを踊ってみせてくれましたよ。
砂地からゴロタのスロープに帰ってきたら、今度はいつものジョーフィッシュがモグラ叩きのモグラのように交代で顔を出して我々に別れの挨拶をしてくれました。
ニシキテグリもいつものガレバで我々の来るのを待っていてくれたのかチョロリ・チョロリとお出迎えしてくれました。
こうなると皆に挨拶をしようと、白黒のバラサカクレエビやスパインチークアネモネフィッシュやカクレクマノミや桟橋のすぐ下のチョウチョウコショウダイ達にさようならを言って皆で気ぃよ〜く浮上しましたv(^^)v
下の写真の3人さんは、今回のシパダン島で見事200本を達成した面々です。本当におめでとうございます!!これからも一緒に世界の色んな海でお茶目なダイビングを続けましょうね!!(^^)
と言うわけで今回のT's AREAカパライ&シパダンツアーも無事そしてメッチャ、ムッサ、バリ楽しく終了しましたとさ。
2006年も感動の瞬間と癒しを求めて、皆様と国内、海外を問わず色んな海にお供するつもりでございますので、これからも懲りずに宜しくお願いしますm(==)m それでは皆様、良いお年をお迎え下さいね〜!!
v(^^)v
3本目は、カパライ島に帰って、「ミッドリーフ」と言うところに潜りました。
大物の次は小物狙いと言う事で、今度は目をマクロレンズに切り替えてマクロ系探しです。
ここはウミウシの仲間が多かったでよす。コウメウミウシ、キイロウミウシ、カグヤヒメウミウシなどが見つかりました。
甲殻類達もアカホシカクレエビ、イソギンチャクエビ、バブルコーラルシュリンプなどが我々の撮影会に参加してくれました。
大きなウミウチワにはピグミーシーホース(小さなタツノオトシゴ)が本当に上手に擬態しておりました。もちろん撮影会に参加して頂きました。
少し離れたゴロタのスロープにはハナヒゲウツボの成魚(青色)と幼魚(黒色)が並んでおりました。口をカクカクいわして威嚇するのはどこのハナヒゲウツボも同じなんやなぁ〜と思いながら、彼らにも撮影会に参加してもらったのは他でもありません。
2本目は、マ〜ッタリ潜ろうと「バラクーダーポイント〜コーラルガーデン」にドリフトで流していきました。
相変わらずドロップオフの壁にはメラネシアンアンティアス、パープルビューティー、カスミチョウチョウウオなどの綺麗どころが乱舞していてうっとりしながら流されていくと、日本では珍しいアデヤッコがあちこちにいました。ソメワケヤッコもいっぱいいましたよ。
ドロップオフの壁のあとは棚の上です。根の間にはエンジ色のハダカハオコゼがヒラヒラしていたり、ミズガメカイメンにはピンクスクワットロブスターがワサワサしておりました。
サンゴの上には沖縄でもお馴染みのアカネハナゴイがいーっぱい群れていて身も心もリラーックスさせてくれました(^^)
3日目1本目は朝の5:30スタートのシパダン島ダイビングです。
カパライ島5:30はまだ薄暗く、我々を乗せたボートが出発する頃やっと日が昇ってきました。
朝焼けと水上コテージ!まるで映画の世界のようでした。本当にええ感じでしたよ(^^)
シパダン島に向かううちに段々明るくなり到着した頃にはもうすっかり夜は明けておりました。
我々のテンションも段々上がってきて、さぁLets Go!です。
エントリーするといきなりギンガメアジの大群のお出迎えです。そしてその大群に1,5mもあろうかの大きなロウニンアジの編隊が弾丸のようなスピードでアタックしているではありませんか。ギンガメ達の逃げるとき、ロウニン達が突っ込むときに風、いや水を切る音がするんですよ。自然界の厳しさと迫力にしばし金縛りに近い状態になりました。
金縛りから解けた我々は、リーフ沿いにドリフトです。壁の窪みにはツバメウオの大群が寝ぼけ眼で屯していたり、毎度のメラネシアンアンティアスやパープルビューティー、フタイロハナゴイ、フチドリハナダイ、アサヒハナゴイが活発に餌を獲っていたりしていました。
圧巻は棚の上にこれまた1.5m級のカンムリブダイの大群が餌場までの出勤前に集合していました。全然逃げないので目の前まで近づいて彼らの顔を見ることができました。彼らの大きな歯のコケまで見えましたよ。我々はまたここで金縛りになってしまいました。
我に返ってまたドリフトしていると今度はトラフザメがネムリブカと一緒に棚の上で朝寝していました。
ここまでくると嬉しいと言うより呆れてしまいます。早起きは三文どころかごーっつい得したダイビングでしたよ!(^v^)